■卒業論文題目
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・谷崎潤一郎「春琴抄」論 ─「鵙屋春琴伝」に至る物語─
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・〈私〉を生成するテクスト ─伊藤整『幽鬼の街』論─
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・夢野久作『ドグラ・マグラ』論 ─探偵小説を超えて─
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・佐多稲子「キャラメル工場から」論 ─労働者としての少女と学校─
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・〈科学者〉ブドリの物語 ─宮澤賢治『グスコーブドリの伝記』論─
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・映画『山椒大夫』からみた原作の価値 ─溝口健二監督作品から森鴎外『山椒大夫』へ─
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・〈爵位〉への闘争 ─太宰治「斜陽」論─
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・佐藤春夫「のんしゃらん記録」論 ─試みとしての〈文明批評〉─
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・レトリックとしての〈病い〉 ─江國香織「きらきらひかる」論─
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・資本に翻弄される主体 ─広津柳郎『変目伝』の近代性─
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・徳田秋聲「あらくれ」における〈移動〉の意味 ―資本・場所・女性―
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・武者小路実篤「友情」における杉子の選択 ―同時代作品の〈女学生〉との比較を通して―
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・村上龍「限りなく透明に近いブルー」における〈自己〉の生成 ─映画版との比較を通して─
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・江戸川乱歩「陰獣」におけるフィクションの機能
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・書くことへの物語 ─太宰治『斜陽』論─
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・〈物語〉の在処 ─池澤夏樹『真昼のプリニウス』論─
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・戦場と記録 ─開高健『輝ける闇』への展開─
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・〈愛〉の形成と転移 ─村上春樹『ノルウェイの森』論─
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・太宰治『パンドラの匣』論 ─健康道場の〈戦後〉─
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・起源としての物語 ─大江健三郎『同時代ゲーム』における〈第一の手紙〉の機能─
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・正宗白鳥『入江のほとり』論 ─青年・ローカリティ・近代─
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・佐藤春夫『指紋』論 ─メディアを横断するテクスト─
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・企てとしての〈歴史〉 ─井伏鱒二『漂民宇三郎』論─
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・阿部知二「冬の宿」論 ─まつ子をめぐる物語─
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・谷崎潤一郎「春琴抄」論 ─物語と空間表象─
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・都市と病 ─村上龍『コインロッカー・ベイビーズ』論─
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・水上勉『五番町夕霧楼』論 ─滅びゆく色町と夕子の行方─
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・移動する身体 ─徳田秋声『あらくれ』における〈場所〉のイメージ─
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・太宰治『新釈諸国噺』における〈粋〉の構造 ─西鶴との比較をとおして─
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・若松賤子『忘れ形見』論 ─メディア・言語・ジャンルを横断するテクスト─
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・物語を「書くこと」へ ─村上春樹『スプートニクの恋人』論─
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・有島武郎「カインの末裔」の近代 ─都市・生活・自己─
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・禁止と誘惑 ─川端康成「眠れる美女」における〈老い〉の位相─
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・泉鏡花のリアリズム ─「春昼」「春昼後刻」論─
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・吉本ばなな「キッチン」論 ─〈死〉と自己回復の物語─
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・青年たちの近代 ─「彼岸過迄」における二つの物語─
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・〈周縁〉を生きる者たち ─山田詠美『風味絶佳』における恋愛のコード─
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・太宰治『トカトントン』論 ─読むことの聴覚表象─
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・三島由紀夫「永すぎた春」論 ─メディアとしての〈婚約〉─
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・川端康成『古都』論 ―都市に表象される「自己といふもの」―
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・田村俊子『壓迫』論 ─演じつづける〈女〉の物語─
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・〈告白〉のディスクール ─『少女病』における性欲の表象─
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・村上龍『コインロッカー・ベイビーズ』研究 ─家族論からの考察─
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・〈幻想〉の作劇法(ドラマトゥルギー) ─泉鏡花『夜叉ヶ池』論─
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・「ほんたうらしい」物語 ─谷崎潤一郎『卍(まんじ)』の方法論─
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・芥川龍之介『羅生門』論 ─〈近代人〉への接近─
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・童話集『注文の多い料理店』研究 ─宮澤賢治における〈子ども〉の位置─
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・村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』論 ─「私」/「僕」の自己回復の物語─
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・江戸川乱歩『人間椅子』論 ─近代都市とモダニズム─
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・太宰治『斜陽』論 ─変容するかず子の物語─
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・樋口一葉『十三夜』論 ─コミュニケーションの不可能性─
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・有島武郎における女性表象の特質 ─『フランセスの顔』を中心に─
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・『小僧の神様』の〈貨幣〉論 ─志賀直哉と白樺派をめぐって─
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・『高瀬舟』論 ─森鴎外における歴史小説のナラトロジー─
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◆学部卒業生の進路(54名)
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・奈良教育大学大学院進学 |
15 ※うち1名は他分野へ |
・他大学大学院進学 |
1 |
・奈良教育大学附属小学校教諭 |
2 |
・奈良県高等学校教諭 |
1 |
・奈良県中学校教諭 |
4 |
・奈良県小学校教諭 |
2 |
・京都府高等学校教諭 |
1 |
・京都府中学校教諭 |
2 |
・京都府小学校教諭 |
1 |
・京都市小学校教諭 |
1 |
・大阪府中学校教諭 |
2 |
・大阪府小学校教諭 |
2 |
・大阪市小学校教諭 |
1 |
・他県中学校教諭 |
1 |
・他県小学校教諭 |
4 |
・私立中高教諭 |
2 |
・講師等 |
6 |
・その他 |
6 |
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■修士論文題目
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・表象空間としての近代京都─川端康成『古都』論─
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・江戸川乱歩におけるフィクション機能の研究─署名・語り・モデル─
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・堀辰雄「姥捨」論 ―『更級日記』と〈翻訳〉の意義―
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・科学言説の詩学 ―川端康成初期作品の文体論―
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・佐藤春夫における〈犯罪〉の修辞学
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・井伏鱒二における初期歴史小説の実践
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・中上健次『岬』論 ―反転する家族―
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・監獄からの物語 ―葉山嘉樹「淫売婦」における記述と体験―
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・吉屋信子「安宅家の人々」における〈家〉と女たち ―映画版を補助線として―
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・綱島梁川の〈見神〉論と明治末期の文学
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・古丁『平沙』における〈近代〉の位相 ─レトリック・日本・翻訳─
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・夏目漱石「行人」論 ─まなざしの物語─
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・三島由紀夫『美徳のよろめき』論 ─昭和三〇年代〈よろめき〉ブームをめぐって─
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・島崎藤村『春』における引用の力学 ―北村透谷像の形成をめぐって―
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・太宰治における女性語りの研究 ―『女生徒』から『皮膚と心』への展開―
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・梶井基次郎作品評価における〈私〉の変容 ─『城のある町にて』を視座として─
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・行為としての女性表象 ─樋口一葉・時代と読者─
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・越境する『心』 ─夏目漱石『こゝろ』と中国語訳『心(シン)』に関する研究─
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◆大学院修了生の進路(18名)
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・他大学大学院博士課程進学 |
6 |
東京大学大学院総合文化研究科
同志社大学大学院文学研究科 2
大阪府立大学大学院人間社会学研究科
大阪大学大学院文学研究科
総合研究大学院大学文化学研究科
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・奈良県立高校教諭 |
1 |
・私立中高教諭 |
4 |
帝塚山学園中学校 高等学校
小林聖心女子学院 高等学校・中学校
近畿大学附属高等学校・中学校
愛徳学園中学校・高等学校 |
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・公立高校講師 |
3 |
・私立中高講師 |
2 |
・その他 |
2 |
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■研究室所属生の研究成果(卒業・修了後1年以内の発表を含む)
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□論文
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・岡本草平
「〈私〉を生成するテクスト ─伊藤整『幽鬼の街』論─」 |
(『奈良教育大学国文─研究と教育』46、2023.03)
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・草川倫太郎
「江戸川乱歩「目羅博士」論 ─犯罪ジャーナリズムとフィクション─」 |
(『奈良教育大学国文─研究と教育』44、2021.03)
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・橘川智哉
「知覚の撹乱と「卵巣」の移動 ─川端康成「花ある写真」における科学表象─」 |
(『奈良教育大学国文─研究と教育』44、2021.03)
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・草川倫太郎「江戸川乱歩「陰獣」におけるフィクションの機能」 |
(『奈良教育大学国文─研究と教育』43、2020.03)
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・吉村惇「梶井基次郎『檸檬』のレトリック ─大正期「活動写真」の方法─」 |
(『奈良教育大学国文─研究と教育』43、2020.03)
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・中嶋優隆「「記録」としての探偵小説 ―佐藤春夫『維納の殺人容疑者』論―」 |
(『文学・語学』225、2019.09)
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・橘川智哉「川端康成「水晶幻想」のレトリック ─科学言説と内面描写─」 |
(『奈良教育大学国文─研究と教育』42、2019.03)
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・中嶋優隆「佐藤春夫「指紋」における〈映画〉の可能性 ―附録「月かげ」の機能―」 |
(『奈良教育大学国文─研究と教育』41、2018.03)
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・河津侑真「試みとしての歴史小説 ―井伏鱒二「逃げて行く記録」―」 |
(『奈良教育大学国文─研究と教育』41、2018.03)
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・住吉雅子「都市と病 ―村上龍『コインロッカー・ベイビーズ』論―」 |
(『奈良教育大学国文─研究と教育』39、2016.03)
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・益田拓「明治四〇年前後における〈事実〉を描くレトリック ―綱島梁川の「写実」から泉鏡花の「写生」へ―」 |
(『奈良教育大学国文─研究と教育』38、2015.03)
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・林未織「探偵のディスクール ―「彼岸過迄」における青年たちの物語―」 |
(『奈良教育大学国文─研究と教育』34、2011.03)
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・ホルカ・イリナ「島崎藤村『春』における〈狂気〉のパラダイム ─〈引用〉という叙述方法を視座に─」 |
(『奈良教育大学国文─研究と教育』31、2008.03)
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・久保明恵「太宰治『皮膚と心』のレトリック ─方法としての〈身体〉─」 |
(『奈良教育大学国文─研究と教育』29、2006.03)
※第11回ドナルド・キーン日米学生日本文学研究奨励賞受賞 |
・別所誠「〈文芸復興〉前後の作家たち ─『梶井基次郎全集』出版をめぐって─」 |
(『奈良教育大学国文─研究と教育』29、2006.03)
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・塩井正和「〈近代人〉への接近 ─『羅生門』草稿資料の言説分析をもとに─」 |
(『奈良教育大学国文─研究と教育』28、2005.03)
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・笹尾佳代「「美人写真」のドラマトゥルギー ―『にごりえ』における〈声〉の機能―」 |
(『奈良教育大学国文─研究と教育』26、2003.03)
※第8回ドナルド・キーン日米学生日本文学研究奨励賞受賞 |
・孫軍悦「〈趣味〉の力学 ─『それから』論─」 |
(『奈良教育大学国文─研究と教育』25、2002.03)
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・孫軍悦「二つの『心(シン)』 ―中国における『こゝろ』の受容―」 |
(『漱石研究』14、2001.10)
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□学会発表
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・奥田智也「小川洋子『シュガータイム』論 」 |
(奈良教育大学国文学会2022年度大会、2022.06.19)
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・吉村惇「「小説とは何か」を考える ─小説論の比較読みを通して─ 」 |
(奈良教育大学国文学会2021年度大会、2021.06.20)
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・河本真彦「堀辰雄『姨捨』における〈翻訳〉の位相」 |
(奈良教育大学国文学会2019年度大会、2019.06.15)
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・橘川智哉「川端康成「人造人間讃」論」 |
(川端康成学会第177回例会、於:鶴見大学、2019.04.20)
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・中嶋優隆「「記録」としての探偵小説 ─佐藤春夫『維納の殺人容疑者』論─」 |
(奈良教育大学国文学会2018年度大会、2018.06.17)
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・橘川智哉「川端康成『水晶幻想』と優生学」 |
(奈良教育大学国文学会2018年度大会、2018.06.17)
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・河津侑真「井伏鱒二「逃げて行く記録」 ―『さざなみ軍記』に至るまで―」 |
(奈良教育大学国文学会2017年度大会、2017.06.17)
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・益田拓「明治末期の宗教的言説と小説 ―小栗風葉「青春」を中心に―」 |
(奈良教育大学国文学会2015年度大会、2015.06.20)
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・益田拓「泉鏡花のリアリズム ─明治四〇年代における「自己」をめぐる表現─」 |
(日本近代文学会春季大会若手研究者ワークショップ、於:法政大学、2013.05.26)
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・益田拓「泉鏡花の表現論 ─「春昼」「春昼後刻」を中心に─」 |
(奈良教育大学国文学会2012年度大会、2012.06.24)
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・林未織「夏目漱石「行人」論」 |
(奈良教育大学国文学会2011年度大会、2011.06.11)
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・小笹花倫「三島由紀夫『美徳のよろめき』論」 |
(奈良教育大学国文学会2010年度大会、2010.06.12)
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・Irina HOLCA「島崎藤村『春』における透谷像 ─「人生に相渉るとは何の謂ぞ」引用をめぐって─」 |
(奈良教育大学国文学会2006年度大会、2006.06.17)
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・久保明恵「谷崎潤一郎『卍(まんじ)』論 ─<郊外>という舞台装置─」 |
(奈良教育大学国文学会2005年度大会、2005.06.18)
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・別所誠「谷崎潤一郎『白昼鬼語』論 ─新聞連載に着目して─」 |
(奈良教育大学国文学会2004年度大会、2004.06.19)
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・笹尾佳代「樋口一葉『たけくらべ』の大正期 ─自然主義との関わりをめぐって─」 |
(奈良教育大学国文学会2003年度大会、2003.06.28)
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・孫軍悦「『心(シン)』と『こゝろ』 ─二つのテクストをめぐって─」 |
(奈良教育大学国文学会2001年度大会、2001.06.23)
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