2021/03
『奈良教育大学国文─研究と教育』第44号が刊行されました。
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本誌には、日高研修了生の橘川智哉くんと所属院生の草川倫太郎くんの論文が掲載されています。
【論文】
◇橘川智哉
知覚の撹乱と「卵巣」の移動─川端康成「花ある写真」における科学表象─
◇草川倫太郎
江戸川乱歩「目羅博士」論─犯罪ジャーナリズムとフィクション─
橘川論は、川端康成「花ある写真」の作中で扱われた「写真」や「卵巣」移植手術といった科学技術と川端の目指した〈文芸芸術〉との接近について、同時代パラダイムとテクスト分析から考察した論考。草川論は、江戸川乱歩「目羅博士」の作品言説を同時代の犯罪ジャーナリズムと比較しながら、フィクション論の観点からこの作品の分析に挑んだ内容となっています。