2018/11
勉誠出版「アジア遊学」シリーズの226冊目として、西川貴子さんとの共同編集による『建築の近代文学誌 外地と内地の西洋表象』を刊行しました。
建築から読むモダン日本の文学
モダニズム期の日本文学は、いかなる装置を用いて「近代」と対峙しようとしたのか──?
明治期以降にあらわれた西洋建築に注目し、外地と内地を舞台とした日本語テクストを分析することで、文学に描かれた「西洋」「近代」の内実が浮かび上がる。本書は、建築表象と同時代の都市および周辺事象との関連性をもとに、「日本」や「アジア」をめぐる眼差しの構図を素描する試みである。(出版社のサイトより)
* * *
本書においては、共編者の一人として本書編纂を担当したほか、全体の趣旨を記した「はじめに」(共同執筆)、論文「幻影の都市─谷崎潤一郎「肉塊」における建築表象と横浜」、また具体的な建築物を挙げて文学作品に描かれた様相をコラムふうにまとめた「文学の建築空間」のうち、「百貨店」と「橋」の執筆を担当しました。
-----
日高佳紀・西川貴子編、勉誠出版、215頁、2,800円+税
続きを読む