2017/06

水声社から『日本の文学理論 アンソロジー』が刊行されました。

『日本の文学理論 アンソロジー』近代日本において、文学理論はどのように展開したか?
明治以降の、日本を代表する作家、思想家、批評家、詩人等、41名の文学理論に関するテクストを
小説論描写論物語論私的言語論フィクション論読者論起源論・発生論文学とは何か
という8つの側面から精選し、気鋭の研究者たちによる解説を付した近代日本の文学理論の決定版アンソロジー!
詳細な文献年表と、研究者たちによる論考も収録。
(※本書オビより)
* * *
本書は、6年前から4年かけて行われた京都大学人文科学研究所の共同研究「日本の文学理論・芸術理論」(2012-2015)および科研プロジェクト「日本近代における文学理論的言説の総合的研究──西洋理論の移入と伝統的文学観」(基盤研究B、2015-2017)の成果となります。2つの研究プロジェクトはともに、本書の編者である大浦康介さんが代表でした。僕も、共同研究の最初から参加し、科研プロジェクトでも研究分担者を務めました。
本書では、『フィクション論』概説と収録文献の解題を、飯島洋さん・北村直子さんと共同執筆で担当しています。

----
大浦康介編、水声社、466頁、6,000円+税


以下のイベントで研究発表をします。

日本近代文学会2017年度6月例会
《特集》転移する〈心〉──大正文学の生成
日時:2017年6月24日(土)14:00より
会場:明治大学
研究発表
●日高佳紀 谷崎潤一郎「異端者の悲しみ」のレトリック
●河野龍也 佐藤春夫の芸術観と「心」の問題
●大野亮司 志賀直哉編『座右宝』をめぐる一考察
(ディスカッサント)光石亜由美

>>特集の趣旨および発表要旨

奈良教育大学国文学会2017年度研究発表大会が以下の要領で開催されます。

日時:2017年6月17日(土)13:00より
奈良教育大学 大講義室

◇日高研所属の院生、河津侑真くんが研究発表をします。

・河津侑真「井伏鱒二「逃げて行く記録」―『さざなみ軍記』に至るまで―」

ほか、今年度で定年を迎えられる松川利広先生のご講演を予定しています。
詳しくは国文学会HPをご覧ください。