2016/03

『奈良教育大学国文─研究と教育』第39号が刊行されました。
本誌には、研究室所属院生の住吉雅子さんの論文、および、千葉大学の大原祐治さんによる拙著『谷崎潤一郎のディスクール 近代読者への接近』の書評が掲載されています。

【論文】住吉雅子
都市と病─村上龍『コインロッカー・ベイビーズ』論─

【書評】大原祐治
日高佳紀著『谷崎潤一郎のディスクール 近代読者への接近』


住吉論文は、2014年度に提出した卒業論文を発展したもの。1980年代に至る都市の構造を同時代言説をもとに捉えた上で、『コインロッカー・ベイビーズ』の中心人物が「病」のレトリックで物語中の位置と機能が示されていることに注目し、その両者を接続した論考。住吉さんにとっては初めての論文になります。

大原さんの書評については、ご本人のご快諾を得て、PDF化して本サイトに掲載させていただけることになりました。こちらは近日中にアップいたします。

3月23日から科研費プロジェクトで台湾に出張しています。
24日は国立台湾大学でのワークショップに参加、研究発表しました。

◎日本の文学理論と文学研究の方法
日時:2016年3月24日(木)10:20-12:00
会場:国立台湾大学

個人発表の内容は以下。
◆歴史記述と文学