2014/03

『昭和文学研究』第68集に拙論を発表しました。

一九八〇年代メディアと村上春樹
 ─雑誌『BRUTUS』の「ニューヨーク炭鉱の悲劇」―


特集「文学の一九八〇年代」に応えた論文。村上春樹がまだ専業作家になりきっていない時期に書かれた「ニューヨーク炭鉱の悲劇」は、80年代を象徴する雑誌の一つであった『BRUTUS』誌の創作読み物欄「BRUTUS Short Subjects」に発表された短編小説である。『BRUTUS』のメディアの特質と作品テクストとの交差する地点から、80年代における文学の位置と、村上春樹の実践について考えた。