2011/08

JAPAN8月30-31日にルーマニアのブカレストで開催される国際会議、
“Japan: Premodern, Modern and Contemporary. A Return Trip from the East to the West– Learning in, about, and from Japan”
(特設サイトはこちら
に参加し、以下のタイトルで基調講演をします。

◆ Modernity and Tanizaki Junichiro's Style Reform:
The Thought Process Leading to "kokushi-shumi naishii wabun-shumi"


日本語タイトルは、「近代性と谷崎潤一郎の文体変革―〈国史趣味乃至和文趣味〉への通路―」というわけで、谷崎が古典文学と歴史に材を借りながら取り組んだ文体変革のなかに、近代性の一側面を見てみようという内容です。出番は2日目8月31日午前10:15-10:55の予定。
卒業生のホルカ・イリナさん(大阪大学)、笹尾佳代さん(龍谷大学)も研究発表をします。それぞれ発表タイトルは次のとおりです。

Irina Holca: Self-perception and Self-projection: Japan in Okakura Kakuzō’s The Book of Tea and its Translations
Kayo Sasao: Higuchi Ichiyo’s Takekurabe: Its Reception in Connection with Post-war Education

>>プログラムの詳細

8月24-27日にエストニアのタリンで開催されるヨーロッパ日本研究協会(EAJS)の第13回国際会議において、以下のタイトルでパネル発表を行います。

◆Tangible Narratives: the Significance of Architecture in Modern Japanese Literature

タイトルを日本語で記すと「触知する物語―近代日本文学における建築―」。近代文学に描かれた西洋建築の表象をみていくことで、モダニティの問題やその近未来イメージについて考えようとする内容です。
パネルメンバーは、Stephen Doddさん(ロンドン大学)、西川貴子さん(同志社大学)、藤原学さん(京都大学)といった発表者に、ディスカッサント+司会役の僕が加わった4名で構成されています。出番は、第3セクション「文学」のサブセクションa「近代文学」の第2日目、8月25日午前09:00-10:30の予定です。
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『出版ニュース』8月上旬号の「書きたいテーマ・出したい本」欄に記事を書きました。

◆日系カナダ移民史への物語論―読者論的アプローチ

出版したいと思っている企画を紹介しました。
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