佛教大学国語国文学会発行の『京都語文』第32号に、以下の論文を発表しました。◇日高佳紀
「谷崎潤一郎のフィクション論序説─拵へ物・空想・組み立て─」
(要旨)
昭和初年の谷崎潤一郎の「うそのことでないと面白くない」(「饒舌録」)という発言をそのフィクション観の発露と捉え、作家としてのデビュー当初からの評論的な表現に込められた問題意識の連続性とフィクションをめぐる意識の解明を試みる。デビュー時期の「「門」を評す」では自然主義に対する夏目漱石の批判意識を受けて、漱石の「拵へ物」とする小説創作が〈事実〉か〈空想〉かという基準枠の上に成り立つことが論じられる。〈空想〉とは、「早春雑感」によると芸術および小説創作の源に置かれるもので、虚実とはレベルの異なったものであると構想される。さらに、「芸術一家言」では、ともに〈拵へ物〉とされる里見弴「恐ろしき結婚」と漱石「明暗」が比較され、両者の間にフィクション論的没入の差が認められるが、それは創作行為における〈空想〉および〈組み立て〉の違いによるものなのである。あらためて「饒舌録」に立ち戻ると、〈空想〉と〈組み立て〉によるダイナミズムに小説の価値が見出されていることが明らかとなる。
下記のとおり、城陽市民大学(京都府城陽市教育委員会主催の生涯学習講座)で講演します。
令和6年度 城陽市民大学 文学・教育コース
【講座(13)】
二つの「金閣寺」物語
─三島由紀夫『金閣寺』と水上勉『五番町夕霧楼』─
日時:2024年10月28日(月)10:00〜11:30
場所:城陽市立福祉センターホール
1950年に起きた金閣寺放火事件に取材した2つの小説、三島由紀夫「金閣寺」(1956)と水上勉「五番町夕霧楼」(1962)を読みくらべながら、それぞれの物語の特徴について考えます。
>>城陽市民大学のプログラムはこちら
※プログラムのタイトルから、副題を変更しています。
令和6年度 城陽市民大学 文学・教育コース
【講座(13)】
二つの「金閣寺」物語
─三島由紀夫『金閣寺』と水上勉『五番町夕霧楼』─
日時:2024年10月28日(月)10:00〜11:30
場所:城陽市立福祉センターホール
1950年に起きた金閣寺放火事件に取材した2つの小説、三島由紀夫「金閣寺」(1956)と水上勉「五番町夕霧楼」(1962)を読みくらべながら、それぞれの物語の特徴について考えます。
>>城陽市民大学のプログラムはこちら
※プログラムのタイトルから、副題を変更しています。
数年前に参加した、大浦康介編『日本の文学理論 アンソロジー』(水声社、2017.06、※詳細はこちら)の英訳書『JAPANESE LITERARY THEORIES AN ANTHOROGY』がホルカ・イリナさんほかの訳で、Lexington Booksから刊行されました。2011〜2015年に京都大学人文科学研究所で取り組んだプロジェクトおよびその後の科研プロジェクト(2015〜2017)の成果。近代日本における文学理論的言説を集め、テーマごとに解説を付したもの。僕はフィクション論の章を共同執筆しています。
ホルカさんを中心とした翻訳チームによる長期間のご尽力がかたちになって、感謝とよろこびでいっぱいです。
>>目次などの詳細はこちら
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Edites and Translated by Irina HOLCA, Lexington Books, Pages: 244
978-1-66696-313-7 • Hardback • $115.00 • (£88.00)
978-1-66696-314-4 • eBook • $50.00 • (£38.00) 佛教大学オープンラーニングセンター(O.L.C.)で全6回の連続公開講座を担当します。
谷崎潤一郎と探偵小説
──都市のモダニティを読む──
日時:2024年10月〜2025年3月の木曜日(各月1回)10:30〜11:45
内容:谷崎潤一郎(1865-1965)は大正期に、のちのミステリー作家に影響を与える都市小説・犯罪小説を多く発表します。本講座ではこれら「探偵小説のさきがけ」ともみなせる作品を読み解き、しかけられた秘密、謎、犯罪といったものが描き出す近代性(モダニティ)とは何かについて考えていきます。
◎全6回の日程と講義内容は下に貼った画像(クリックで拡大)でご確認ください。
>>PDF版はこちら

※申し込みほか詳細は、佛教大学O.L.C.のサイトまで。
谷崎潤一郎と探偵小説
──都市のモダニティを読む──
日時:2024年10月〜2025年3月の木曜日(各月1回)10:30〜11:45
内容:谷崎潤一郎(1865-1965)は大正期に、のちのミステリー作家に影響を与える都市小説・犯罪小説を多く発表します。本講座ではこれら「探偵小説のさきがけ」ともみなせる作品を読み解き、しかけられた秘密、謎、犯罪といったものが描き出す近代性(モダニティ)とは何かについて考えていきます。
◎全6回の日程と講義内容は下に貼った画像(クリックで拡大)でご確認ください。
>>PDF版はこちら

※申し込みほか詳細は、佛教大学O.L.C.のサイトまで。
佛教大学オープンラーニングセンター(O.L.C.)で全6回の連続公開講座を担当します。
谷崎潤一郎と近代都市
──文学で読み解くモダン文化──
日時:2024年4〜9月の火曜日10:30〜11:45
(各月1回、但し8月分は7月30日13:00〜14:15に行います。)
内容:谷崎潤一郎(1865-1965)の多彩な作品の中から、本講座では〈近代都市〉を切り口にしていくつかの作品を読んでいきます。都市空間の「近代性」は、作品に描かれた都市イメージにどのように反映されたのか、同時に、文学表現から読み取れるモダン文化の様相はどのようなものなのか、考えていきます。
◎全6回の日程と講義内容は下に貼った画像(クリックで拡大)でご確認ください。
※なおO.L.C.で配布の講座案内冊子およびデジタルパンフレットの本講座のページには一部誤った日程が記載されています。ここに掲載したスケジュールが修正後のものになります。ご注意ください。
>>PDF版はこちら

※申し込みほか詳細は、佛教大学O.L.C.のサイトまで。
谷崎潤一郎と近代都市
──文学で読み解くモダン文化──
日時:2024年4〜9月の火曜日10:30〜11:45
(各月1回、但し8月分は7月30日13:00〜14:15に行います。)
内容:谷崎潤一郎(1865-1965)の多彩な作品の中から、本講座では〈近代都市〉を切り口にしていくつかの作品を読んでいきます。都市空間の「近代性」は、作品に描かれた都市イメージにどのように反映されたのか、同時に、文学表現から読み取れるモダン文化の様相はどのようなものなのか、考えていきます。
◎全6回の日程と講義内容は下に貼った画像(クリックで拡大)でご確認ください。
※なおO.L.C.で配布の講座案内冊子およびデジタルパンフレットの本講座のページには一部誤った日程が記載されています。ここに掲載したスケジュールが修正後のものになります。ご注意ください。
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※申し込みほか詳細は、佛教大学O.L.C.のサイトまで。

















