文学でめぐる京都2024_01
佛教大学オープンオープンラーニングセンター(O.L.C.)の公開講座「文学でめぐる京都」で、全6回の講義のうちの第6回を担当します。

(文学でめぐる京都 第6回)
二つの「金閣寺」物語
─京都の戦後を読む─


日時:2024年9月6日(金)10:30〜11:45
内容:1950年に起きた金閣寺放火事件に取材した2つの小説、三島由紀夫「金閣寺」(1956)と水上勉「五番町夕霧楼」(1962)を読みくらべながら、物語の背景にあった京都の戦後風俗の一面を考えます。
佛教大学オープンラーニングセンター(O.L.C.)で全6回の連続公開講座を担当します。 

谷崎潤一郎と近代都市 
──文学で読み解くモダン文化──
 

日時:2024年4〜9月の火曜日10:30〜11:45
(各月1回、但し8月分は7月30日13:00〜14:15に行います。)
内容:谷崎潤一郎(1865-1965)の多彩な作品の中から、本講座では〈近代都市〉を切り口にしていくつかの作品を読んでいきます。都市空間の「近代性」は、作品に描かれた都市イメージにどのように反映されたのか、同時に、文学表現から読み取れるモダン文化の様相はどのようなものなのか、考えていきます。

◎全6回の日程と講義内容は下に貼った画像(クリックで拡大)でご確認ください。
※なおO.L.C.で配布の講座案内冊子およびデジタルパンフレットの本講座のページには一部誤った日程が記載されています。ここに掲載したスケジュールが修正後のものになります。ご注意ください。
>>PDF版はこちら
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※申し込みほか詳細は、佛教大学O.L.C.のサイトまで。
文学でめぐる京都2023_02佛教大学オープンオープンラーニングセンター(O.L.C.)の公開講座「文学でめぐる京都」で、全6回の講義のうちの第5回を担当します。

(文学でめぐる京都 第5回)
『古都』へのまなざし
──近代都市としての京都──



(講座内容)
川端康成『古都』は、京都の「名所案内記」のようだと評された作品です。しかし、作中に設定されているのは、京都を「古い都」と捉える近代的なまなざしにほかなりません。『古都』に描かれたさまざまな場所から、その近代性を読み解いてみます。
 
BU_OLC20240223
2023年12月10日(日)に東京外国語大学で開催されるシンポジウムに登壇します。

Language and reality
>>PDF版のチラシはこちら

近代の日本語とリアリティ 言語学・文学・映画
日時:2023年12月10日(日)13:00〜17:00
会場:東京外国語大学 留学生日本語教育センター さくらホール
講演:
野村剛史 スタンダード研究の意義
日高佳紀 本当らしさと文体─谷崎潤一郎の小説表現─
片岡一郎 文学、演劇、映画を越境する大衆娯楽の存在
     映画『うき世』(1916)上映と説明
主催:プロジェクト「近代から戦前までの文学・映画における言語的表現手段の変遷についての横断的研究」
『日本近代文学』第109集に、西村将洋著『谷崎潤一郎の世界史 ─『陰翳礼讃』と20世紀文化交流─』(勉誠出版、2023.2)の書評を執筆しました。
 
『昭和文学研究』第87集に、田村景子著『希望の怪物 現代サブカルと「生きづらさ」のイメージ』(笠間書院、2023.1)の新刊紹介を書きました。

2023年3月31日をもって、22年半にわたって勤めてきた奈良教育大学を退職しました。在職中のご厚誼に、心から感謝申し上げます。
4月1日より、佛教大学文学部日本文学科に教授として着任しました。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。 
『奈良教育大学国文─研究と教育』第46号が刊行されました。
本誌には、日高研の大学院修了生・中嶋優隆くんと学部卒業生・岡本草平くんの論文、そして、拙共編著について、京都芸術大学の小柏裕俊さんによる書評が掲載されています。

【論文】
◇中嶋優隆
佐藤春夫「光の帯」論─「社会派」推理小説と現実─
◇岡本草平
〈私〉を生成するテクスト─伊藤整「幽鬼の街」論─

【書評】
◇小柏裕俊
高橋幸平・久保昭博・日高佳紀編『小説のフィクショナリティ 理論で読み直す日本の文学』


小柏さんには、お忙しいなかご執筆いただき、心から感謝申し上げます。
なお、すでに会員のみなさんには文書等でお知らせしているとおり、本号をもって『国文』は休刊となります。